米国における盲人文化の進展
米国においては、1868年にボストン公共図書館の中に視覚障害者部門が開設され、ボストン・タイプやアメリカン・ブレールの図書を収集し、視覚障害者サービスが開始されました。以来、米国では、公共図書館が視覚障害者に対するサービスも行うというスタイルが定着しました。
また、小規模な凸字の出版社は19世紀前半からいくつかありましたが、1876年にケンタッキー州ルイビルにアメリカン・プリンティングハウスが、1880年にボストンにハウ・プレスが設立されるに至って、凸字や点字での出版が大規模に行われるようになりました。
1892年にフランク・ホールがブライユ式点字のタイプライターと点字製版機を発明するに至って、米国でもブライユ式点字が徐々に勢力を強めていきます。
1904年には点字郵便物の無料配送が法律化され、図書館サービスや文庫サービスが行いやすくなりました。また、1931年にプラット・スムート法が成立して、米国議会図書館の障害者サービスがスタートします。
米国議会図書館のサービスは、今でもその基本スタイルは変わっていません。連邦政府がかなり大規模な予算をつけて、点字図書や録音図書を大量に製作させ、これを地域の公共図書館を通して個々の障害者に貸し出すというものです。1967年以降は、「図書館利用に障害のある人達」すべてを対象にサービスを展開しています。