チャレンジの季節
4月です!物皆新しく輝いて感じられる季節…。ま、日々の寒暖差が激しく、今日の都内はそうも言っていられない肌寒さではありますが、でも“4月”というだけで、なんとなく気持ちが湧き立つものです。
入学とか就職で新しい生活に入られた方も多いと思いますが、そうじゃない人でも何か新しいことをしてみたくなったりしませんか?
そこで、視覚障害者もやっている実績の多い、でも一般の人が普通に想像したら「え?そんなことできるの?」と思ってしまうような趣味活動を、インターネットで調べたり友人から聞いた範囲でピックアップしてみました。
ただし、私が日ごろ騒いでいるような演劇・映画の鑑賞や、カラオケやバンド、コーラスなどは、想像のつく範囲のようですので、今回は省略します。ま、もちろんこれらもれっきとした趣味活動ではありますが。
まずは、美術鑑賞グループ。絵画や工芸品あるいは写真などを、ボランティアの人とペアを組んで説明してもらいながら想像を膨らませて鑑賞するグループが、幾つかの大きな都市を中心にできているようです。
また、それら美術品の作り手となる視覚障害者も多くおられます。自分の作った結果を自分で確認することができない作品を作ることなど恐ろしくてできない私には信じられないことですが、盲人写真家の方も多く存在します。
また、中途失明で絵を描かれていて大成功を収めておられるエムナマエさんのような方もいらっしゃいます。
いっぽう、スポーツ関係にチャレンジしている視覚障害者もかなり多いようです。
ざっと、どんな競技があるのか挙げてみると…
マラソン、ブラインドサッカー、フロアバレー、ブラインドテニス、グランドソフトボール(いわゆる盲人野球)、サウンドテーブルテニス、ゴルフ、スキー、登山、フリークライミング、水泳、スキューバダイビング、タンデムサイクリング、ETC…
運動音痴の私には本当に信じられないほど、皆さんアクティブにいろいろなスポーツを楽しんでらっしゃいますね。
中でも、視覚障害のヨットマンたちが集うというこちらのグループには驚かされました。
NPO法人 日本視覚障害者セーリング協会
http://www.jbsa.jp/
さらに、「自分で確認できない芸術」のカテゴリーに入るので、興味はあってもなかなかチャレンジできずにいるのが、社交ダンスです。でも、視覚障害者の社交ダンス人口はかなり多いようで、2006年夏には全国選手権大会も開かれたとのことです。
とはいえ、「ここまで本格的なことだと尻込みしてしまう」という方は、春のそよかぜに誘われるまま、近所をおさんぽしてみるだけでも、嬉しい気持ちになれるのではないでしょうか。せっかく各地にガイドヘルパーの方もいらっしゃることだし、ちょっとした運動不足の解消と気分転換に、一緒におさんぽしてもらうというのも良いのではないでしょうか。
あるいは、せっかくネット社会の真っ只中にいるのですから、mixiなどのような比較的健全なコミュニケーションサイトなどを利用して、近所にお友達を作り、一緒におしゃべりしながらおさんぽするのも素敵なことですね。
と、いろいろお薦めしてきましたが、斯く言う私はどうなんでしょう。
特別新しいことは始めていないのですが、この秋に向けて、手話にチャレンジしてみたいと思っています。というか、必ずチャレンジします。
実は、今年の秋に上演を予定している我が演劇結社ばっかりばっかりの新作のお芝居は、究極の難関交流「視覚障害者と聴覚障害者のコミュニケーション」をテーマにした物になります。そのお芝居に向けて手話を学ぶつもりなのですが、もしこれで好感触が得られれば、ゆくゆくは「視覚障害者の手話通訳者」の誕生も夢じゃなくなるかもなどと夢想しております。
余談ですが、インターネットで「視覚障害者 ボランティア」で検索すると、「視覚障害者のためのボランティア」ばかりが出てきます。私は「視覚障害者ができるボランティア活動」を研究してみたかったのですが、キーワードを「視覚障害者ができるボランティア」に変えてみても、結局ほとんど同じ結果になってしまいました。
厳密にいうと、視覚障害者は視覚障害者のためのボランティアならできるし、実際にパソボラとして活躍している視覚障害者も多くおられます。また、点訳の校正を手伝っている視覚障害者も大勢います。
けれど、それだけではなくて、視覚障害の人以外のお役に立てるようなことがあったら、ぜひとも知りたいと思うのです。
横道に逸れたようですが機会があれば、そんなことを研究して“チャレンジ”してみたいという気持ちは、“4月”という季節に限ることなく、常に心の片隅に腰を据えているのですから、あながち的外れな話でもないのかなと、最後にちょっとつぶやいてみたくなったのでした。
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