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春うらら
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方向感覚を鍛える『動物村探検ゲーム』-晴眼者にもチャレンジしてほしい!

 最近、私は芝居の稽古や諸々の雑事の合間を縫って、『動物村探検ゲーム』というwindows版のゲームをやっています。
 このゲームは、声と音だけを頼りに、一歩ずつ座標を移動して行き、ゴールの「タヌキ村」を目指して行くのを1ラウンドとして重ねていき、31ラウンドの楽園に向かっていくゲームです。31ラウンドには、最終ゴール地点となる「タヌキ御殿」を目指すための、それまでにはないアトラクションがあり、最後の最後まで気を抜けない楽しいゲームなのです。
 一つのラウンドは、最初は9掛ける9、合計81マスの村を旅するのですが、これが10ラウンド以降には少しずつ広がっていき、最終的には30掛ける30、合計900マスの、とても広い村を探検することになります。
 このゲームは、なんと、画面には何も映し出されていないのです。つまり、視力の有無に左右されることなく、健聴者であればだれでも同じ条件で遊べるのです。上にも書いたように、頼りになるのは声によるメッセージのみです。
 例えば、「7コンマ3 ライオン リス」などという声がします。これは、「上から7列目の左から3番目にいますよ。周りには、ライオンとリスがいますよ」ということです。しかし、この「周り」というのが、上下左右どこかにいるというだけで、具体的には示さないので、それまで進んできたところの様子を頭に描きながら、「きっとライオンは上だな」とか「リスは左に違いない」などと、地図を想像する力と感をフル回転させながら対処するのです。この場合、猛獣であるライオンは、間違えてその座標に踏み込むと、食べられてゲームオーバーになってしまいますから、持っている猟銃か弓矢で撃らなければならないのです。いっぽう、リスは、その座標に踏み込むと、そのラウンドのゴールである「タヌキ村」の場所を教えてくれるし、保護動物だから撃ってはいけないことになっています。だから、やらなければならないのは、うまくライオンを撃ち、リスに会いに踏み込むということになるわけです。
 また、「岩山」という、通り抜けのできない座標や、「ゾウ」という、どこかに飛ばされてしまう動物がいる座標もありますので、うまく迂回しながら進まなければならないところもあったりします。
 これはもう、否応無しに、方向感覚が鍛えられます。つまり、視覚障害者の歩行訓練にも役立つのではないかと、このゲームのファンの間では言われているのです。

 画面に何も映っていないということもあるのか、、本当は晴眼者の人たちにも一緒に楽しんでほしいのに、なかなかやっている人を見つけることができません。やったらきっと楽しいのに。
 私たち視覚障害者がいくら望んでも、一般のゲームをやることが困難な状況は変わりません。でも、逆にこの「動物村」なら、その気にさえなってくれれば、晴眼者にも遊べる物なのです。
 今私は、mixi内にこの「動物村」専用のコミュニティ「集まれ!動物村の仲間たち!」というのを立ち上げて交流しているのですが、いつかこのコミュに、晴眼者のユーザーも参加して、共に語り合えたらいいのにと、淡い希望を抱いているところなのです。

 このゲームの元になった、ユリーカ版の動物村探検ゲームは、今、ラビットという視覚障害者向けのIT関連の販売とナビゲーションを行っている会社の社長をしておられる荒川さんが、今から15年ほど前に作った物でしたが、それを楽しんだ一人の視覚障害者・ハンドルネームいくらどんさんという人がDOS版→windows版と育て上げてきたソフトで、現在フリーソフトとして公開されています。荒川さんもいくらどん
さんも全盲の立場でプログラミングなさっているということで、それだけでもまた1本コラムが書けそうなのですが、それはまたの機会に譲ることにして、今回はこのゲームその物をご紹介してみました。

「いくらどんの島」=『動物村探検ゲーム』を落とせるHP
http://homepage2.nifty.com/count_nine/index.html

『集まれ!動物村の仲間たち!』=mixi会員限定コミュニティ
http://mixi.jp/view_community.pl?id=3739066

※ mixiは、18歳未満の方は参加できません。と言っても、基本的にはいかがわしくはないのでご安心ください。


ながら仕事でもホームページが楽しめる音声ブラウザ・ボイスサーフィン


(「週刊福祉情報」コラムニスト・美月めぐみ)



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