素敵な『うたい人』発見!
前回、「努力は工夫だと思えば良い」というお話をしましたが、
何かしらの障害があると、さらにそのパワーが増幅されるようです。
古くは、ベートーヴェン。この人は、晩年耳が不自由になってからも名曲を
書き続けました。重厚でしかもメロディアスな心に沁みる曲調には、
本当に胸を打たれます。
また、現在の日本の女性ヴォーカリストでも実力トップクラスの
Misia(ミーシャ)は、小耳に挟んだところによれば、やはり片耳が難聴なのだとか。
この人の楽曲も素晴らしく、特に「陽のあたる場所」というオリジナル曲の中に
出てきた「♪もしも言葉が無くなっても歌えるよ」という歌詞をを聞いたときには、
思わず胸がキュッとなりました。
そして、つい最近、新たに逆境を乗り越えた素敵なシンガーを知ることができました。
木山裕策(きやまゆうさく)さん(39歳)です。
最初に彼の歌声を聞いたのは、数ヶ月前の「歌スタ」という番組内でのことでした。
これは、日本テレビ系列で月曜の深夜(正しくいうと火曜日になりたての時間)に
放映されている番組で、J-pop系のシンガーをメジャーデビューさせるための
オーディション番組のような物です。
「ハンター」と呼ばれる作曲家たちが、「うたい人(うたいびと)」と
呼ばれるアマチュアのシンガーの歌を聞いて、
楽曲を提供するに値するかどうかを審査していく番組です。
その番組に、平井堅(ひらいけん)の「瞳をとじて」を引っさげて登場したのが
木山さんでした。細かいビブラートがあまり好きではない私でしたが、
彼のシルクのように柔らかな声でのビブラートならOKだったし、
オリジナルの平井さん以上に誠実な優しさを感じさせてくれるその歌声にすっかり魅了されました。
予測どおり、ハンターたちの心を打ち、
二曲目としてビリー・ジョエルの「ピアノマン」を聞かせてもらうことになりました。
これは、もともと大好きな曲なので、私としては「下手に歌ったら承知しないわよ」と
いうちょっと意地悪な気持ちで受け止めたのですが、これもまた期待を遥かに凌駕する実力でした。
でも、ハンターたちはそう思わなかったのか、「ごめんね」宣言をされてしまったのでした。
この辺りから、私はこの番組に不信感を持ち、「もう観るもんか」と思ったのですが、
やはり気になるので毎週しっかり観続けました。しかし、さらに納得のいかない結果が続き、
かなり腹を立てていた
ところへ……。
今週の「歌スタ」も、惰性で観始めたのですが、なんと、リベンジ企画として、
あの木山さんの歌声を聞くことができたのです。
前回の歌声を聞いていたレコード会社の人と、ハンターである多胡邦夫(たごくにお)さんが、
やはり彼を放っておけなくなったらしいのです。
そして、多胡さんは、四児のお父さんである木山さんに、
親子愛をテーマにした『home』という楽曲を提供したのです。
多胡さんは、木山さんより五つ程若いようですが、やはり小さな子供のお父さんなので、
自分の想いを重ね合わせて、心を込めて作詞・作曲したそうです。
ちなみに、多胡さんは、シンガーソングライターとしての活動もしていますが、
元々は Every Little Thingや浜崎あゆみなどへの
楽曲提供もしてきているミュージシャンなんだそうです。
この想いをしっかり受け止めて歌う木山さんの歌声、そして多胡さんが作った曲は
、相乗効果で素晴らしい物になっていました。
気が付くと、私は、ティッシュを握り締めてポロポロ泣いていました。
じつは、木山さんは、2年前に甲状腺に腫瘍ができて手術したそうですが、
そのとき、医師に「声が出なくなるかもしれません」と言われていたのだそうです。
それを聞いた彼は、「もし手術が成功したら、きっと歌う夢を実現させたい」と思っていたそうです。
当然といえば当然のことですが、その場でレコード会社からゴーサインが出て、メ
ジャーデビューが決定しました。
応援にきていた奥さんと子供たちが、声も出ないほど嬉し涙に暮れて祝福していたのが、
またとても印象的で、私はさらにティッシュを引っ張り出していました。
たぶん、そう遠くない時期にCDも発売されるようですが、日テレの携帯サイトの
歌スタのコーナーから、百円で画像つきの着うたをダウンすることができます。
1コーラスの途中から一部切り出した物ではありますが、その良さはきっと伝わるはずです。
私も、FOMAラクラクフォン3で確認済みですので、視覚障害者の方もぜひ聞いてみてください。
ながら仕事でもホームページが楽しめる音声ブラウザ・ボイスサーフィン
悩みや迷いをしあわせへのやじるしに~カウンセリングとセラピーのまみ@やじるしや