テーマパークのバリアフリー
少し前に、ミュージアム関係のバリアフリー的配慮に関して書かせていただいたことがありました。
今回は、テーマパークに関して簡単に書いてみたいと思います。
今回、縁あって、国際的に人気の高い東京ディズニーランド、もしくはディズニーシーのいずれかに入ることのできるペアチケットをいただきまして、わくわくしながらネットで状況を調べてみました。
以前から、それぞれの園内の触る地図やCDパンフレットの配布をしてくれるなど、さすがはディズニーといった感じのサービスをしていることは知っていましたが、改めて凄いと思いました。
まず、それぞれの入り口までの誘導ブロックの設置、音声案内付きの触る地図の設置、アトラクションの模型を常備、車椅子対応席のあるショーシアター、聴覚障害者向けの字幕を表示してくれるシアター、そして専用の車椅子を常備したボートなど、その配慮は見事なものです。
さらに驚いたことには、ディズニーシーのほうでは、各アトラクションやテーマごとに、その場の説明が聞ける音声ガイドシステムの貸し出しも行なっているのです!
全体的に他の遊園地やテーマパークより高めの値段設定になっていることもあり、私は20年ほど前に一度バリアフリー検証をしに行って以来、足を運んでいませんでした。だから、当然シーのほうは初めてということになります。そんなこともあって、今回はランドではなくシーに行ってみようと思っています。
ここまで読んでこられた方の中には、「障害者なら、障害者手帳を見せれば割引になるんじゃないの?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。答えは“no”です。ディズニーは、誰にでも楽しんでもらえるように最大限の努力をしているので、障害による割引はないのです。それほど真剣に「バリアフリー」に取り組んでくださっているわけです。
今回、私の記憶を確かめるために、東京周辺ではありますが、幾つかの遊園地やテーマパークのサイトにアクセスして、わからないところに関しては電話で問い合わせたところ、やはり障害者へのバリアフリーを考えてくださっているところはありませんでした。
としまえんは、サイト上には特に記載がなく、電話してみたところ、「料金の割引はございますが、触る地図などの配慮はございません(にこにこ)」とのことでした。
読売ランドもサイト上には特に記載なし。電話してみると、「手帳をお持ちの方には割引がございます。本当は触る地図などの配慮はすべきだと思ってるんですが、現状ではできていないんです。申し訳ありません。(本当にすまなそうな様子)」ということでした。
富士急ハイランドは「特には何もございません。割引もありませんし、ディズニーさんがどんな物をお作りか存じませんが、予定はありませんね、はい。お得なクーポンなどご利用ください。(にこにこ)」でした。
そして、ちょっと良かったのが、東京サマーランドです。ここは、サイト上の料金のページに、「福祉料金」として、障害者に関する全種類の手帳が明記されていて割引料金が書かれていたのみか、妊婦さんへの割引も書かれていました。また、プールには車椅子の方用の更衣室が設けられているとのことでした。もちろん、それ以上に楽しめる部分を作ってくださるとありがたいとは思うのですが、他の遊園地と違い、サイト上にきちんと福祉的観点の記述があったことは、ちゃんと障害者を意識していてくださるということで、私としてはなかなか良いのではないかと思いました。
読売ランドも、電話口で対応してくださった女性スタッフはとても良い人のようでしたが、園の体質自体はクエスチョンな印象でした。
そしてまたディズニーリゾートのサイトを振り返ってみると、はっきりトップページに「バリアフリーというリンク項目が表示されているのです。その中身には、割引という言葉は一切出てこないのですが、とても嬉しく感じられるのです。確かにディズニーには視覚にうったえるアトラクションやショーも少なくはありませんが、ここまでやってくれているのなら、「割引にしてくれ」などというずうずうしい発言は出てきません。
しかも、目の不自由な私の友人たちの多くが、ディズニーランドやシーを大いに楽しんで、愛しているのです。
確かに、私のようにいつもお財布の中身が軽くて困っている身としては割引はありがたいことではありますが、「どうせ、あなたたちにはそんなに楽しんでもらえる物はないから、まぁ、割引で許してね」といったある意味「逃げ」を打たれるよりは、きっちりこちらを向いてくれているディズニーリゾートにこそ本当の魅力を感じてしまうのでした。
と書いている今は、まだ実際に行く前の段階です。次週のこのコラムで、実感を伴ったレポートができればと思っています。
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