満員御礼、そして新たな出会い
2月辺りからちょこちょこ騒いできた我が演劇結社ばっかりばっかりの朗読会『帰ってきた朗定~田町定食・町田定食~』ですが、ついに先週末の土日に開催され、私の経験上はじめての「全日程完売」という嬉しくてありがたい状況のうちに幕を閉じました。しかも、今までより1日増やしたにも関わらずです!
ご来場いただいた皆さん、本当にありがとうございました!!
また、今回お越しいただけなかった皆さんも、秋の芝居にはぜひご来場ください。
11月11日(木)から14日(日)までの4日間8公演を予定しています。場所は、東京メトロ丸の内線南阿佐ヶ谷、もしくはJR中央線阿佐ヶ谷駅が最寄となる「アートスペースプロット」という小さな芝居小屋です。 今回は視覚障害と聴覚障害という、まるで反対な障害者同士の、究極のコミュニケーションをテーマにしたラブコメディをやる予定です。今から秋の予定に入れておいていただければ幸いです。
さて、今回ご来場いただいた方は、ほとんどの方がリピーター、つまり前にも1度以上ばっかりばっかりの舞台を観にいらしてくださった皆さんで、「ああ、お気に召していただけてるのだなぁ」と大変ありがたく思った次第ですが、中には今回初めてご来場いただいた方もおられました。
そんな方々の中から、嬉しい出会いとなった3人の方についてお話ししてみたいと思います。
お一人は、今回朗読の演目の一つとして取り上げさせていただいた作品の作者さん
を出版社で担当している編集者の方でした。
朗読許可をいただきたくてお手紙をお出しした直後から連絡を取り合い、私からの手紙やメールを作者さんご本人に転送してくださったり、当日にはご来場くださって最初から最後までお聞きくださったうえでお褒めの言葉やアドバイスまでいただきました。
その作品を実際に読んだのは、我がばっかりばっかりのホープ・視覚障害の青年・大河内聡之(おおこうち としゆき)で、点字での朗読をしていたのですが、文脈の盛り上げ方の面白さやキャラ分けして読む面白さが際立ち、ご満足いただけたようで、私もほっとしました。
劇団記録用として録音した物の編集が済んだら、それを作者の方にお送りする中継ぎもしてくださることになっています。
今後も朗読会向きの作品をご提案いただけるとのことで、しっかりお付き合いが続いていきそうです。
お二人目は、本番10日前くらいに突然メールをいただいた方で、「朗読会ナビ」というhpを運営しておられるHNぺんぺんさんという方でした。
『ぺんぺんの朗読会なび』
http://cocopen.sakura.ne.jp/
最初は、ばっかりばっかりの朗読会についてネットで検索され、ちょっと心に留まったようで、ご自身のメルマガでフィーチャーしてご紹介くださり、そのメルマガを「事後承諾」という形で転送してくださったのです。
さっそくその「朗読ナビ」を覗いてみると、極小さな朗読会から超有名な俳優さんや声優さんの朗読会まで、ありとあらゆる朗読会が網羅されたサイトでした。
そんなに物凄い情報量の中から、私たちの朗読会をピックアップしてくださったことにまずは驚きを感じ、掲載事項をアレンジしていただくお願いにもすぐに応じてくださるに至って、私たちの朗読会へもお誘いしてみたくなりました。
すると、そんなに多くの情報を得ておられるにも関わらず、しかも私たちが朗読会をやっている頃には有名な方の朗読会もいろいろ開催されていたにも関わらず、快くご来場くださったのです。
そして、後日、ご自身も朗読者としての経験を多く積んでおられる立場から、これまたありがたいご感想をいろいろいただくことができました。
とてもフレンドリーな彼女とも、今後ずっと仲良くお付き合いいただけそうな予感があります。
最後にもうお一人。
この方は、直接朗読会とは無関係なところから知り合いました。
先月末のシティライツ映画祭直前に、山梨の網膜色素変性症の会のH氏からのご紹介がありまして、「同じ視覚にハンディがある舞台女優さんだから」ということで仲を取り持っていただきました。東野醒子(とうや さめこ)さんという方です。
本当は映画祭のときにお目にかかることになっていたのですが、携帯の電波事情が悪く、翌日にようやく電話でお話しすることになりました。
お話ししてみると、とても気さくな方です。私の方からも、これはぜひともお近づきになりたいと思い、今回の朗読会にお誘いしたところ、嬉しいことに二つ返事でご来場いただけました。
老舗の小劇場系の劇団「激弾BKYU(「げきだんビーきゅう」と読みます。字は誤植じゃありません、念のため)」に四半世紀近く所属しておられる彼女は、私と年齢も近く、感覚も近いようで、朗読会にもご満足いただけたようでした。
そしてつい昨日、一緒に地ビールの美味しいお店で2時間ほども話しこむに至って、芝居に対する考え方その他に共通点を多く見出し、これからもっともっと仲良しになれそうな予感を抱いて帰ってきました。
同じ視覚障害でも、先天性の私と、視野が大幅に欠損してはいてもまだピンポイントの視力なら0.5残っている中途失明の彼女では、悩むポイント・工夫すべきポイントもずいぶん違うとは思うけれど、自分たちのやっていることでお客さんにきっちり楽しんでいただきたいと思うほっこりとした想いは同じですので、ここから何か生まれていったらいいなと思っているところです。
他にも、初めて観にきてくださった方、リピーターの方、それぞれの皆さんと、とても良い出会いをしていると思います。
これからもこういった「出会い」「つながり」を大切に、新たな舞台に挑戦していきたいなと思っている美月なのでした。